第2回 『マリリン・モンローと飯田善國』

『マリリン・モンローに成る前のマリリン』
飯田善國 2003年 油彩・コラージュ カンヴァス
『無名時代のマリリン』
飯田善國 2003年 油彩・コラージュ カンヴァス

『マリリン・モンロー』 金髪とホクロがセクシーな、世紀のセックスシンボル。
『ノーマ・ジーン』 家族の愛を知らず、劣等感の塊。優しくて、壊れそうなほど繊細。本棚には400冊の本があるほどの読書家。女優になっても学校に通う努力家。
マリリンは、かつて親しい人から言われた「本当に大切なのは、自分がどんな人間なのかということ」という言葉を生涯忘れなかったという。

早くに両親と別れ、何事も書き留める、そして異性にモテた。マリリンとこのような共通点があった飯田善國が『マリリン・モンロー』とはどんな人間なのかを紐解く作業(=解剖)に夢中になったのもわかる。
そして飯田の作品を通して私たちは飯田がどのような人間なのか紐解いていく。